ザック・セイバーJr 20年ぶりに英国人としてG1参戦を果たす
- wrestlejp
- 2017年7月26日
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今年のG1クライマックス参戦の20選手のうち、6名が外国人選手です。出身国を見ると、トンガ王国、カナダ、アメリカ、イギリスと多国籍。プロレス界でもグローバル化が進んでいるようです。
なかでも、多彩な関節技を繰り出すイギリス人レスラーのザック・セイバーJr.は不気味な存在です。
イギリスと聞いてイメージするのは、エリザベス女王を筆頭とする王室や、スコーン片手に紅茶を楽しんでいそうなど、歴史と格調高い感じ。きっと上品な国なのであろうと、勝手な想像をしてしまい、どうもイギリス人とプロレスは結びつきません。
しかしザックのスリムな体形、そして絶対菜食主義者だと知り、なんかイギリスっぽいと勝手に納得。
20年ぶりのイギリス人参戦だ!
ザック以前にイギリス人選手がG1に参戦したのは、1997年ウィリアム・リーガル選手(別名ダレン・マシューズ)が最後だそうです。つまり20年ぶりのイギリス人選手のエントリーです。

この点に関してザックはアメリカのメディアに次のようにコメントしています。
「俺はできるだけ独自のスタイルを表現しようと思ってるけど、同時に現在のイギリス流プロレスも見せたいんだ。だからイギリス人レスラーとして参戦できるのはすごく嬉しいよ。
リーガルの様な素晴らしいレスラーに続くことができたのは、自分にとって一つの成果だよ。
G1クライマックスは言うまでもなくプロレス界で最大のトーナメント戦だ。今年は新日本の精鋭が揃ったね。」
ザックは昨年WWEのクルーザー級クラッシックという、体重92キロ以下の選手によるトーナメント戦に参戦しました。
このトーナメントには飯伏幸太選手もエントリーしていたのですが、残念ながら対戦することはありませんでした。
先日7月21日のAブロック2日目が初対戦でした。やっぱりザックは何度も関節技を繰り出しましたね。飛びついて三角絞めを掛けたりと、急に関節技が出るので見ているほうもびっくりします。
SPLXプロレスってなんだ?
ところで、ザックはいつも「SPLXプロレス」って書いてあるコスチューム着てますよね。あれ何だろうと気になっていたので調べてみました。
Splex(スープレックス)というプロレスラーのチームだそうです。7名の選手で構成されていて、プリンス・デヴィットも入っています。
ロゴ入りTシャツなどのグッズ販売をしていて、アパレルブランドでもあるようなのですが、専属の理学療法士がいてリハビリなどのサポートもしています。
「SPLXプロレス」とカタカナを使用するのは、日本人が英語のほうがカッコいいと思って、訳の分からない英語をプリントしたTシャツを作ってしまうのと同じなんでしょうね。筋肉隆々の外国人がカタカナの書かれた服を着ていると、どこか滑稽というか、可愛いと感じてしまうのは、多分日本人だけですよね。
強さを競うスポーツで、滑稽な感じを醸すのはマイナスだと思ってしまいますが、それは私たちが日本語を分かっているから感じるわけで、彼らはきっとプロレスという文字を見てIt’s cool!(イケてる!)と思っているんだろうな。
このG1でザックがどこまで勝ち進んでいくのか楽しみですね。
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