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ケニー・オメガ  飯伏に運命を感じる

  • 執筆者の写真: wrestlejp
    wrestlejp
  • 2017年7月3日
  • 読了時間: 4分

外国人レスラーを見ると、この人はなぜ日本に来ることにしたんだろうと興味がわきます。

プロでやっていくなら、マーケットの大きいアメリカを選びそうなのに、Youは何しに日本へ?

ケニー・オメガは2013年に「ビギン・ジャパノロジー」というNHKの海外向けチャンネルの番組に出演し、その疑問に答えています。

番組のコンセプトは日本の文化を海外に伝えること。

ケニーは日本のサブカル好きプロレスラーとして紹介されています。

ケニーオメガが2013年にインタビューを受けた番組

イブシとの出会いは運命

2006年、ケニーは日本行きを真剣に考えるようになりました。

きっかけは友人が見せてくれたDDTの路上プロレスのビデオ。

この映像で驚異的な動きを見せる飯伏幸太にすっかり魅了され、この男と対戦しなければと思ったのでした。

それぐらい飯伏幸太のプロレスは、ケニーにとってかなり衝撃的だったようです。

カナダ時代にケニーがプロレスの理想像を語っても、本当に理解してくれる人はいませんでした。

しかし飯伏を見たときに「彼は絶対に自分と同じ考えを持っているはずだ」と思ったそうです。

自分と同じようにクレイジーなことを平気でする、驚異的な身体能力を持っている飯伏。

飯伏は観客を笑わせることを躊躇しないところも、ケニーは共鳴しました。

「多くのプロレスラーは“強い男”というイメージを崩したくない気持ちが邪魔をして、そいうことができないけれど、飯伏はタフでありながらも、平気で客の面白がることをやってのけるんだ。」

だからこそ、ケニーは飯伏と二人でリング上にマジックを起こしたいと思ったのです。

「もし運命というものがあるとすれば、それは日本に来て飯伏幸太と戦うことだと思った。」

ケニーはDDTのように路上プロレスをしている映像を作り、YouTubeにアップロードしました。 同時に、飯伏幸太に対戦を望む、挑戦状ビデオも作成しました。

ケニーはこれらの映像をDDTに送ります。

この、普通とは違うアプローチにDDTも驚いたようですが、映像を見たDDTはケニーを日本に招待したのです。

2008年8月、とうとうケニーは念願の飯伏との対戦を実現します。

試合は飯伏のフェニックススプラッシュを受けて敗戦。

しかしこの試合で日本のファンの心を掴み、ほどなくして日本へ移住することになったのです。

日本のプロレスを選んだ理由

プロレスは北米のほうがマーケットが大きいにも関わらず、なぜ日本でやることを決めたのか?

「アメリカのプロレス(おそらくWWE)は筋書きがきっちりと決まっていて、選手を完全にコントロールします。

新しいリングネーム、選手としての性格/キャラクター、試合での動き、発言内容に至るまで。

しかし、自分らしいプロレスをしたいと思っていたので、それを受け入れてくれる環境を求めていました」

日本はコントロールの度合いが低い?

低いというか、全くありません。今のケニー・オメガは100%の自分。

『こうなりたい』という理想の形なんです。

DDTへの愛

このインタビュー当時、ケニーはまだDDT所属の選手です。

ケニーの発言からはDDTへの愛が感じられます。

「DDTは根本にストロングスタイルがありながら、あらゆるポップカルチャーからヒントを得て、それをエンターテイメントに作り上げていくんです。」

そんな選手の代表として、ケニーは高木社長を挙げています。

DDT高木社長 ガンダムのモビルスーツに身を包む

「高木社長はガンダムが今でも大好きで、モビルスーツを作ってリングに上がるんですよ。

こんなことプロレスでやりたいなんて言ったらバカにされるんじゃないか、ということも臆せず口にします。

DDTは自分の考えを自由に言える環境なんです。」

プロレスにとって大事なこと

そんな自由な雰囲気のなか、当時ケニーは試合で波動拳の動きをよくやっていました。

波動拳はゲーム『ストリートファイター』に出てくる必殺技のひとつ。

格闘ゲーム好きが見れば、まるでゲームの実写版のようで嬉しいですよね。

嬉しいと思わせることが大事だとケニーは語っています。

「全ての観客が真剣なプロレスだけを見たいわけじゃないんです。

子供のころの夢、空想の世界、現実の生活など、お客様の生活や興味のある事とプロレスを結びつけることが重要なんです。

DDTはさまざまなスタイルの試合をすることで、全てのお客様が楽しめる試合を提供しています。それが成功の秘訣だと思います。」

DTT最後の試合で波動拳のポーズをとるケニー・オメガと飯伏幸太(2014年10月26日Sportsnaviより

DDT最後の試合で波動拳ポーズをするケニーオメガと飯伏幸太

ケニーが飯伏幸太に運命を感じたというのは、本当にシビれました。

DDT加入後に二人がゴールデン☆ラバーズというタッグチームで活躍するのも、このインタビューを聞くと納得です。

きっと今でも二人は互いのことを思いあっているでしょうね。

今年のG1には飯伏選手が復帰します!

二人が各組でトップになれば決勝で対決となるので、ぜひ実現してほしいです。

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